岡田さんなら1、2番を誰にしますか?と問われて

岡田彰布さんが解説で話したこと

昨日のジャイアンツ戦は、ABCテレビ(サンテレビとのリレー中継)の解説が岡田氏でした。

4回ウラ、ジャイアンツの守りの場面。

北條のショートゴロで、ゲッツーになりかけたところ、1塁ランナーの糸原はセカンドセーフの判定になりました。

ショートゴロをさばいた坂本が、二塁手若林(二年目26歳)にトスするも、若林のベースカバーが遅く、坂本がやや待ち気味になった結果、糸原の足の方が一瞬速くベースについていました。

原監督はリクエストを要求しましたが、覆ることはありませんでした。

このプレーを見て、岡田氏は

「セカンドのベースカバーが遅い!」
「やっぱり二遊間は呼吸が合わないとダブルプレーは取れない」

と言っていました。

本当に、0.何秒の世界ですからね。
セーフになるのか、アウトになるのか、なんて。

2017年はまだ大和選手がタイガースのショートにいました。

そしてトリさんは、その年からサードにコンバートされていたんですよね。

ただ、ショートのレギュラーは大和のいた時ですら定まっておらず、北條だったり、糸原だったりすることも多くありました。

セカンドも、西岡だったり上本だったり、はたまた糸原だったり・・・

結局、トリさんがショートの守備位置をKにはく奪されてから、一度もレギュラーの定まった年がありませんでした。

それはセカンドにおいても同じで、つまり、2016年の途中から、二遊間は固定されないまま現在に至っているわけです。

そんな日替わり二遊間コンビでどうやって呼吸を合わせられましょう?

昨日の試合でダブルプレーを取れなかったのは、たまたまジャイアンツの守備でしたが

岡田氏の指摘する通り、内野手経験のある監督なら、特に、二遊間を守ったことのある監督なら、センターラインの守備の重要さをよーくわかっていると思います。

坂本の守備能力が高くても、相方である二塁手の能力が低ければダブルプレーの確率が下がります。

結果、その時に失点にはならなかったとしても、投手の球数はおのずと増え、マイナスの結果を招くのは言うまでもありません。

私がショートゴロをさばくトリさんの守備に惚れこむのは、その流れるような美しいプレーがあったからです。

結果、大和が流出するという事態に

大和選手も、タイガース時代には便利屋さんのように使われてきましたが、決してレギュラーが約束されるわけじゃない、そんな状況でした。

だけど、ベイスターズに移籍したあとは、(タイガース時代に試合に出してもらうために始めた)無意味な両打ちも辞め、打率も上がっており、ショートの守備でも抜きん出ています。

大和選手が移籍するとわかった時は本当にショックでした。
(だけど、まだ、大和選手の意思でFA権を行使した結果でしたので納得も出来ましたが)

なのに、今度は鳥谷選手までもが!

二人の年齢は違いますが、同じ阪神の優れたショートストッパーであったところが共通しています。

この二人を流出させた時点で、いかにタイガースが二遊間の守備軽視のチームであるかというのがわかります。

打撃なんて水ものですから。

いくら今、打っている選手でも、いずれスランプの時期が来ます。

そうしたら、また二遊間をコロコロ変えていくんでしょうね、タイガースというチームは。

それなりに弱いピッチャーからは点が取れますが、いいピッチャーからはまったく点が取れません。

一点も取れません。

そんなチームなんだから、堅実に守っていかなきゃダメなんじゃないんですかね!

守備位置はさておいて

岡田さんなら誰を1、2番にしますか?と視聴者から聞かれて

岡田氏の答えはこうでした。

木浪も、近本も、二人とも1番っぽいバッターやから、どっちかを3番にする方がええんちゃうかな。
どっちも2番向きの選手とちゃうと思うから。
せやから、2番は糸原にして、福留を5番に下げた方が面白いんちゃうかな。

たとえば
1番近本
2番糸原
3番木浪
4番マルテ
5番福留

こんな感じです。

木浪の打率がいいことを考えても、確かに、この方が繋がる感じがします。
5番の糸原に違和感あるし、チャンスでの凡退も目立ってる気がするしね。

あれ?

私、まだ、タイガースの試合を見るつもり?(笑)
なんだろう、もう、長年の習性というか、習慣というか、たぶん、そんなにすぐには「はい!やめ!」ということもできなさそうな気がします。

ただ、トリさんが本当にいなくなってみないと、自分もどうなるのか想像すらつきません。

ファンから見ていて、トリさんは守備位置を強制的にはく奪されたってイメージがものすごく強いです。

だから、他球団に移籍して、自分が納得する形で現役を終えたいんだろうと思います。

その気持ちにすごく賛同できます。

プロ野球協約には、以下のような規定があります

第92条
(参稼報酬の減額制限)
次年度選手契約が締結される場合、選手のその年度の参稼報酬の金額から
以下 のパーセンテージを超えて減額されることはない。ただし、選手の同意があればこの限りではない。
その年度の参稼報酬の金額とは統一契約書に明記された金額であって、出場選手追加参稼報酬 又 は試合分配金を含まない。
(1)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円を超えている場合、40パーセントまでとする。
(2)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円以下の場合、25パーセントまでとする。

これをあてはめると、4億円の年俸の下限額は2億4千万までということになります。
それを超えて減額となる場合であっても、選手の同意があればOKという規定です。

想像の域でしかありませんが、トリさんはきっともう、来季以降、阪神で現役を続けるつもりは話し合いの前からなかったんだろうなと思うんですよね。

このままこの球団にいても、もう試合には出られない、ショートを守れることはないって思ったんじゃないかな。

本来は、阪神でもう一度レギュラーを取れれば言うことなかったんだけど
しかもそれがショートだったら一番よかったんだけど
だからこそ、今シーズンに並々ならぬ決意で臨んだんだと思うんだけど

こういう結果になってしまったわけだしね。

試合に出て、自分の力を1年間試してみて、納得してその後の進路を決めたかったんじゃないのかな。
木浪の台頭はあったかもしれないけれど、彼が入って、彼が打って、彼が守って、それでも優勝はできませんでしたよね。
守備では、いまだに記録に残らないエラーの連発です。
そしてチームはいまだに借金生活です。
勝ち試合より、負け試合の方が多いってことです。
しかもそれ以上にファンの満足する試合は少ないってことです。

木浪にだって意地があるでしょう。
社会人出身ですから、一年目から活躍しなきゃ置いて行かれる可能性もあります。
近本が目の前であれだけの活躍をしていますしね。
そんな木浪も、トリさんから教わりたいことがもっといっぱいあったはずです。
トリさんの守備を目の前で見れば、そこから得られるものもいっぱいあったでしょう。

だけど実際は逆になってしまいましたから。
木浪が試合に出て、トリさんはずっとベンチ、というね。

確かに、今年のタイガースも打てないチームです。
点を取らなきゃ勝てないのも事実です。
だけど、岡田氏も言っていましたが、1番から8番まで全員打てる野手を並べることは無理だって。
だからこそ、二遊間には守れる野手を置くべきだって。

そういう野球をするチームに移籍すれば、ひょっとするとトリさんにもまだ活躍の場が与えられるかもしれません。

レジェンドですから。
それもタイガースにとっては、桁外れの、大スターですから。
贔屓にするのなら、大山じゃなくトリさんじゃなかったのかな、と残念でなりません。

鳥谷敬ファンの戯言ですけど。

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Posted by どらみ