一番打者の第一打席の重要性

自分のチームで相手の投手と最初に対戦するのが初回の一番打者だ

2021年シーズン、阪神タイガースの一番打者と言えばこの人です。

近本光司(26)

昨日の広島戦では3安打に加え、四球と敵失で全打席出塁、ヒーローに選ばれましたね。

しかも打順よろしく、1回、3回、5回、8回は先頭打者としての出塁でした。

これは珍しい。

阪神がうまく投手まで打席を回せている証なのかもしれません。

私の大好きだった赤星さんの著書にこうあります。

 一番打者にとって第一打席目は、他の打席と比べものにならないほど大事な打席である。自分のチームで相手の投手と最初に対戦するのが初回の一番打者だ。
 二打席目、三打席目では、偶然でしかその回の先頭打者として打席に立てないが、初回だけは間違いなく先頭打者になる。
 私の場合は、プロ野球生活九年で三本しかホームランを打っていないので、先頭打者ホームランは期待されていないし、私も狙っていなかった。
 それよりも大事な使命が一番打者の第一打席にはあると思っている。
 相手の投手と誰よりも先に対戦する一番打者の役割として、私が自分に課していたことは、何よりもまずは早打ちを絶対にしないということだった。
 できるだけ相手に球数を投げさせて、その投手の状態がどうなのか見極めることをこころがけた。
 先発投手のその日の調子はどうか、まず一番最初に打席に立つ自分が、自分の目でたしかめないといけない。
 立ち上がりはどうなのか。いいのか悪いのか。スピードは速いのか遅いのか、球の切れはどうなのか、変化球の曲がり具合はどうなのかとか、一番打者が見なければいけないことはいくらでもある。
 最初の打席でそれをきちんと見極めて、自分に続くチームの打者に伝えなければならない。その情報をもとにして、二番打者以降も投手に対して対策を自ら考えるので、一番打者としては分析力が必要となる。
 そして、それ以上に大事なのが、チームの全員が試合開始後に初めて打席に立つ一番打者の打席に注目しているということだ。
 一番打者のバッティングでその日のチームの運命が変わるといっても過言ではないと思う。
 チームメイトは相手の投手がどの程度のレベルなのか、自分たちで打てるのか歯も立たない相手なのか知りたくてしかたがない。
(中略)一番打者が、ヒットや四球で塁に出れば、チームに勢いがつき、打線は俄然盛り上がる。ヒットでも打てば、後続の打者は自分もいける、打てると自信も出てくるので、打線に火がつく。
(中略)ヒットで出るのがもちろんいちばんいいのだが、かりに打ち取られたとしても、後に続く打者が調子に乗っていけるようなバッティングを見せないといけない。

引用元:頭で走る盗塁論 駆け引きという名の心理戦 (朝日新書)

近本は一番打者でありながら、ホームランを打つこともあるので、赤星さんとはちょっとタイプが違うかもしれません。

今までにもプレイボールの直後、一球目を打ってホームランという場面もあったような気がします。

それはそれで相手投手にとってはダメージなのかもしれませんが

やっぱり私の理想の一番打者は、粘って塁に出て走って相手チームをかく乱する選手です!

近本の打率も、3月、4月、5月と上昇中ですし

近本がどんな風に出塁するのか、相手投手に何球投げさせるのか、これからもその一打席一打席に注目していきたいです!

では、明日も先発オーダーの発表を楽しみにしておきましょう!

またね~~!

DAZN

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2021 フリートーク

Posted by どらみ