監督の仕事は 練習前に終わる

スポーツ新聞は読まれますか?

関西で読めるスポーツ新聞と言えば5紙です。
日刊スポーツ
スポーツニッポン
スポーツ報知
サンケイスポーツ
デイリースポーツ

その中の日刊スポーツの購読申し込みサイトへ行くと、こんなデータがありました。

日刊スポーツ購読者層

40代から60代で全購読者の88%を占め、特に男性の読者が多いのがわかります。

このサイトの閲覧者と似通ったものがありますね^^

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岡田さんが監督時代は、スポーツ報知を除く4紙を自宅で購読し、各紙を見比べて

各球団の試合結果
選手の様子
アクシデント
数字
日程
フロント人事
選手の一、二軍の入れ替え
二軍の結果 など
あらゆる情報をインプットされていたそうです。

自分のところの選手のコメントや、評論家の意見にも目を通されていたそうです。

スポーツ報知だけは球場で読むのには、やはり「巨人系のスポーツ新聞を阪神の監督が自宅で購読できん」という理由があったからでしょうかw

 まず各紙の先発予想に目を通す。対戦相手のチームをチェックする。全部同じなら、ああそうかと思うけど、1紙だけ違うときが怪しい。ふたつに分かれていたら、単にどっちか絞られんかったんやろなとなるけど、1紙だけ違うときは、何か根拠を持って予想していると思う。
 これは要注意や。予想される先発が、何か故障を隠しているかもわからん。先発できない事情を、1紙だけつかんでいる可能性もある。監督いうんは、そこまで考えるもんや。

引用:「オリの中の虎」岡田彰布著45ページ

セ・リーグで予告先発投手制度が導入されたのは2012年なので、岡田さんが監督をされていた頃はまだ直前のメンバー発表まで先発は明らかにされていませんでした。

そういった情報収集にもスポーツ新聞を活用されていたんですね。

 だいたい練習中でも、フロントの人間は絶対に走るなと言うんよ。練習中に広報やトレーナーがばたばたと走ってみいな。これは何か異常事態やな、緊急事態やぞ、だれかがケガでもしたんと違うかと、まわりに教えるようなもんや。
 グラウンドにいる監督のところへ、ドタバタとフロントの人間が走り寄ったら、記者連中はすぐに何かあったぞ、と取材するがな。相手にも知らせるようなもんよ。みんなが見ているんやからな。
 宮崎の合宿では、イチローなんかも観客の目をごっつい意識しとった。けどこんなん、阪神では当たり前のことよ。グラウンドはもちろん、グラウンド以外でも常にだれかに見られとるんよ。
 だからおれは練習中でも、ちゃんと帽子をかぶれ、ユニホームを着ろと言う。おれがやっていたときの阪神では、帽子かぶらんかったり、Tシャツで練習したり、そんなヤツはおらんかった。
 よその球団から来た選手が、阪神ではいつも手を抜けないと、最初にビックリするのはこれよ。練習のときから、見ている記者の数が違う。キャンプでも、観客席が埋まって、やじが飛んだり、『六甲おろし』まで歌うんやからなあ。
 そらオリックスやったら、スポーツ紙の担当記者でも各社1人や。阪神は担当だけと違うて、遊軍やら解説委員やら評論家担当までいて、スポーツ紙は各社10人くらいの記者が常におるもんなあ。

引用:「オリの中の虎」岡田彰布著93ページ

これから戦うチームのコーチ同士がグラウンドで話し込んでいるなんて、岡田監督時代にはあり得なかったでしょうな。
この日の記事で取り上げました。

そうして、試合練習までに監督としての仕事を終えて、試合に臨んでいた岡田さん。
その岡田さんから見たら、試合練習前にグラウンドを走ってトレーニングをする真弓監督の行動が解せなかったのでしょう。

これで来季は岡田さんの解説が聴きたくなること間違いなしですね。(え?勝手に聴いてろって?はいはい、聴きますよ~!)

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2018 ロスシーズン

Posted by どらみ