左打者はなぜ有利なのか

今日は「古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術」を読んで興味のあった箇所を記事にしてみたいと思います。

野球選手には

  1. 投げ打ち
  2. 投げ打ち
  3. 投げ打ち

この3パターンがありますよね。
少なくとも左投げ右打ちなんて選手は見られません。

遺伝的に見ても圧倒的に右利きの人が多いですよね。(はい、私も大勢派の右利きです。)

皆さんの周りにも左利きの人はいたとしても数えるほどではないでしょうか。(うちも父だけは左利きです。)

昔は左利きを無理に矯正する慣習があったのか、本来は左利きの人でもお箸やペンは右で持つという人も多いかもしれません。

野球においては右投げの選手が多いのはご存知でしたか?
先に上げた

  1. 投げ打ち
  2. 投げ打ち

の選手ですね。

野球というスポーツの特性から、右投げの選手は全ポジションでのプレーが可能なのに対して、左投げの選手というのはピッチャー、ファースト、外野という限られたポジションでしかプレーできないからです。

2018年、阪神の内野手で左投げの選手はナバーロだけですね。
なるほど、守備位置はファースト、もしくは外野しかありませんでしたね。

キャッチャーに至ってはもちろん全員右投げ(右打ち)です。

右投げなのに左打ちの選手がいるのは、それは絶対に左の方が有利だという大前提があるからです。

古田氏の解説が素人には非常にわかりやすかったです。

 まず単純にファーストベースに近い。直線距離でも1メートル以上違います。距離だけではありません。バッターはバットを振り切ってから走り出しますが、右バッターがサード側に振り切ってから走り出すのに対して左バッターは走り出すのと同じファースト側に振り切ります。距離で有利な上にスタートでも有利です。
 (中略)
 守備の問題もあります。イチローや青木宜親のように盗塁王を狙えるような俊足の左バッターにセーフティバントを三塁線に決められるとかなりの確率で出塁を許してしまうため、三塁手はこの手のバッターにはあらかじめ前で守らざるを得なくなります。二、三塁間を結んだラインより、2~3メートル、あるいはそれ以上前で守ることもあります。
 三塁手が前に行くことで遊撃手もやや三塁寄り、しかも浅めに守ることを余儀なくされます。ファーストへのスローイングの距離も遠くなるわけですから定位置より内野安打の確率は上がってしまいます。
 一塁手もセーフティバントを警戒しなくてはなりません。一、二塁間を結んだラインよりも少し前の守備位置になります。二塁手はファーストのベースカバーを視野に入れて、ややファースト寄りになります。また前進守備とまではいかないまでも中間守備になります。
 これでもうおわかりの通り、これだけ内野手が前で守るということは、当然のことながら外野手との距離が開く、つまりはヒットゾーンが広くなってしまいます。内野手の頭を越えるようなヒットも増えるでしょう。
 前で守っているということは打者との距離が短くなり、守備範囲が狭くなります。ちょっとした良い当たりでも間を抜けていく確率は上がります。特に三塁手はかなり前での守備になり、打球に対して正面付近でしか対応できません。
 ゴロが抜ける、ポテンヒットの領域も増える、内野手の頭を越えやすい、内野安打も増えるということで左バッターはだいぶ有利であるということがいえます。

引用:「古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術」古田敦也著107ページ

もともと野球をやっていた人からすれば当たり前のことでも、観戦するだけのファンにはわからないことが山のようにあります。

ひとつずつインプットしていくことで、来年からの野球観戦が少しでも面白くなるといいな、と思う今日この頃です。

特に、球場で観戦すると、TVには映し出されない選手の動きやベンチの動きも見られて、面白さも倍増!でしょうね。

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【あとがき】

二日続けてお天気が悪いと、保育園児と生後1か月児のいるわが家では、洗濯物を電気の力を借りて乾かさなくてはならず悩ましいです。

そういいながらも、野球がある3月から10月の間はもっともっとお天気に頭を抱える日もあるわけで

それがないだけでも、ああオフシーズンだ~!と感じます(笑)

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赤ちゃんも今日でちょうど生後6週になりました。

機嫌のいい時は、こちらの顔を見て笑ってくれる様子が最近は多く見られ、それはもう可愛くて可愛くて、ポケットに入れて持ち歩きたくなります!(無理やけど)
わずか生後6週間だというのに、傍にいる人間を無条件で笑顔にしてくれるって、どんだけすごいエネルギーを持ってるんだ!と感動すら覚えます。

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2018 ロスシーズン

Posted by どらみ