左ピッチャーはなぜ有利なのか
昨日の記事で「左打者はなぜ有利なのか」を書きました。
今日はその続きで、左ピッチャーがなぜ有利なのかを古田さんから学びたいと思います。
今年阪神でもよく見かけましたね。
左ピッチャーが登板すると、打者のオーダーには右のオンパレード。
右ピッチャーが登板すると、打者のオーダーには左のオンパレード。
いわゆる左右病ですな・・・。
それは開幕から発症していました。
まず開幕1戦目。
巨人のピッチャーは菅野。右投げなので、セカンドの先発は左打ちの鳥谷さん。
そして開幕2戦目。
巨人の予告先発は左の田口。それだけの理由でセカンドの先発を右打ちの上本に代えたとしか、私には思えませんでした。
いくら左ピッチャーが左バッターに有利という大前提があるとはいえ、阪神の場合はもはや左右病でした。
では、なぜ左ピッチャーが左バッターに有利なのでしょうか?
以下は古田さんの解説です。
左バッターの場合、ボールの出所が背中側になる左ピッチャーの方が見えにくいことに起因するセオリーです。プロ野球では左ピッチャーが予告先発されると、対戦チームは全員とは言わないまでも打線に右バッターを並べていきます。つまり左バッターが出てこない。従って先ほどお話しした守備体系にする必要がありません。
もちろんプロですから左バッターにもいいバッターはたくさんいるのですが、それでも打線に右が多いということは、守る側からすれば不利な左バッターのケアをしなくていい分、左ピッチャーが登板する試合は有利であるといえます。引用:「古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術」古田敦也著110ページ
遺伝的に見て右利きの人が多いということは、ピッチャーも右投げの方が多くて当然ですね。
となると、バッターは左からのボールの軌道を見る機会が右に比べて少なく、その点でも左ピッチャーが有利な理由になるわけです。
今年一軍で登板した阪神のピッチャーは30人でした。
そのうち、左投げの選手は9人でした。
ちなみに広島は26人でそのうち左は6人だけでした。
巨人は26人のうち左は9人でした。
数字だけ見ても左ピッチャーの数は全体の2~3割と少ないですね。
阪神の場合そもそも最下位なんで勝利数はリーグ1少ないわけですが、それでも左ピッチャーはたったの14勝でした。
(阪神の内訳)
能見 4勝
岩貞 7勝
髙橋遥 2勝
岩崎 1勝
巨人の左26勝に遠く及ばない理由はなんでしょうね?
(巨人の内訳)
吉川 6勝
内海 5勝
中川 1勝
今村 6勝
池田 1勝
田口 2勝
メルセデス 5勝
来季は左ピッチャーが投げる時の守備のフォーメーションにも興味を持って試合を見てみたいな!と思います。
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【あとがき】
次々と契約の更改が行われていますね。
来年が5年契約の最終年になる鳥谷選手。
海外FA権の行使&残留があってから、あっという間の5年間でした。。。
思えば、金本監督だったこの3年間は鳥谷選手にとって「悔しくて仕方のない」シーズンだったのではないでしょうか。
34、35、36歳という最後の勝負をかける3年が不運だったのは、ファンとして見ていて、悔しかったし、全然試合が面白くなかったです。
鳥谷選手のことですから、来年ショートとしてレギュラーで出られなければ引退するのでは?と思います。
ベンチを温めているだけの交代要員なら、その方が鳥谷さんらしいとも思います。
若手になんか負けず、精一杯準備してもらって、その勇姿を試合で見たいです!!
がんばれ!鳥谷さん!
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