失策数1位 併殺数最下位で終わった2018年の阪神タイガース

今年も守備のもろさを露呈したわれらが阪神タイガース。

セ・リーグで守備率が一番高かったのは

中日で.991 2位以下は
巨人 .988
DeNA .987
広島 .985
ヤクルト .984
阪神 .984

と続きます。

参考:NPBチーム守備成績

そんな中、捕手の梅野選手がゴールデングラブ賞に輝きましたが

今年も阪神の二遊間はハチャメチャでした。

開幕戦は セカンド鳥谷、ショート糸原で始まりました。

この二遊間で行くつもりでキャンプでは連携の練習を繰り返してきていたということでしょうか。

と思ったら、翌日にはセカンド上本、ショート糸原です。

もともと社会人ではサードを守っていた糸原が(阪神ではショートを守れる選手がおらず)消去法でショートになったんでしょうかね?

鳥谷さんがいたやん・・・。

大山にサードを守らせることが前提だから、糸原も(鳥谷さんも)サード以外になったのだとは思います。

そんな期待の大山の調子が振るわず、4月29日からはようやく大山を先発から外し、元々本職だった糸原がサードに入ります。

で、次にショートに選んだのが「植田」

(二)鳥谷(遊)糸原 あり
(二)上本(遊)糸原 あり
(二)上本(遊)植田 あり
(二)鳥谷(遊)植田 あり 
(二)西岡(遊)植田 あり
(二)糸原(遊)植田 あり
(二)板山(遊)糸原 あり
(二)板山(遊)植田 あり
(二)北條(遊)植田 あり
(二)糸原(遊)熊谷 あり
(二)糸原(遊)北條 あり
(二)板山(遊)北條 あり
(二)板山(遊)植田 あり
(二)糸原(遊)森越 あり
(二)糸原(遊)板山 あり

故障したわけでもないけど、阪神の二遊間はコロコロ、コロコロ選手が入れ替わります。

先発だけでこんなにも二遊間のパターンがあるけれど、イニング途中で交代したケースも入れたらどんだけあるねん!というほどあるでしょう。

これで併殺を取れという方が無理な話です。プロだから捕殺はできて当たり前ですから。

そんな二遊間の守備体系に警鐘を鳴らしていた岡田氏がこう著書の中で述べています。

 二遊間というのはそう簡単なポジションじゃない。外野でセンターがライトに変わるというのとは、ちょっと意味が違う。やはり内野手出身のコーチが、もっと監督に言うべきだと思う。
 キャンプを見ていたら、投内連携やバントシフトでも、タイミングが合わないんだよなあ。二遊間の選手のベースへの入り方が、みな同じなんよ。
 ゲッツーにしても同じような入り方ばかりしている。これは問題だと思うけど、コーチも誰も何も言わない。
 この選手は肩が強いから、ここで捕っても投げられるだろうとか、あの選手は肩が弱いからこの角度でベースに入って反動つけて投げた方が早いとか。そういうことをまったくやっていない。
 だからセ・リーグで一番、併殺が取れないのだ。
 現実にそういう数字があるんだから考えるべきだ。併殺が取れていたら次の1点、2点の失点が防げたかもしれない。失点を防ぐことを考えていかないとアカンやろ。
 キャンプを見ていたら、まだ二遊間は無理だろう、まだまだゲッツーに入れないぞ、という若い選手もいた。そのタイミングに合わせていたら、他の選手もうまくならない。もっと上のレベルにはなれない。
 (中略)
 金本監督はずっと外野手だったから、選手時代に投内連携なんかに入ったことがないだろう。入ってもランナー役くらいだから、そりゃあ判らんところもあるだろう。
 周りがサポートしないと、できないことはだれにでもある。
 100%の正解はない。答えもない。例えばバッテリーの配球ミスと言うけれど、じゃあこういう配球をすれば絶対に打たれないという配球なんてないよ。だからいかに100%に近づけていくか。確率を高めるにはどうするか。それを考える。
 (中略)
 どのコンビが一番、ゲッツーを取れるか。どの2人が一番確率的に高いのか。
 開幕のメンバーは、「今年はこのオーダーを軸にして戦うぞ」という、監督の意思表示なんよ。シーズン中には故障や、調子が悪いとか、いろいろとメンバーが変わることも想定していないといかんのよ。
 ある選手が試合に出られないときには、控えにこの選手がいるという体制を作っておく。そのためにはころころポジションを変えるのではなく、レベルの下がらない選手をそのポジションに対して準備しておく。
 控えがいっても戦力が落ちない。単にだれでも変わりはいますよというのでは、勝てない。平均点の選手ばかりがずらっとベンチに控えているだけなら、試合をするメンバーの戦力は下がる。

引用元:「金本・阪神 猛虎復活の処方箋」岡田彰布著32ページ

この本は、2017年のキャンプ中に書かれたものなのですが

監督が違えば、戦い方は180度違うものだったんだろうな、と思うことが多々書かれています。

当時、新人だった糸原選手が、(本職の)サードではなくセカンドやショートに入っていたことも、岡田氏は

 社会人ではサードをやっていたのに、プロでいきなりセカンドやショートが簡単にできてしまったらおかしいだろう。阪神の内野はレベルが低いということになってしまう。
 そもそも選手に聞けば、「どこでもやります」って答えるに決まってるよ。
 でもプロとして、プロの対応ができているかということが大切だ。プロのレベルでゲッツーができないから、阪神は一番、併殺数が少ない。そこがチームの弱いところなのに、新人にいきなり守備位置を変えてやらせてどうするのだろう。

引用元:「金本・阪神 猛虎復活の処方箋」岡田彰布著32ページ

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外野手だった監督
内野手だった監督
投手だった監督
捕手だった監督

やっぱりそれぞれの守備位置で監督のやり方は変わるのでしょうね。

来シーズンのオープン戦で阪神がどんな布陣をしいてどんな戦い方をするのか、今から楽しみでなりません。

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【あとがき】

今日は急に「年賀状の印刷させて」と息子が子連れでやって来たりして、まったく自分の時間が作れませんでした。
印刷するだけじゃなく、結局、フォトショやイラレを使っていろいろ作業するのは私ですから(私が印刷した年賀状を私に送らないように!)

ようやく4歳児を寝かしつけ、寒い仕事部屋に舞い戻ってきて記事の更新をしました。

もう今日は仕方ないからお休みしようかな。
という思いがちょっと頭の中をかすめたんですが
たぶん一日休むともうそのままブログもシーズンオフになる自信があるので(笑)

私はお尻に火がつかないと動かないタイプの人間なんだなと痛感します。
そういえば、学生時代の課題も提出期限ギリギリになって徹夜してたな。

基本的に性分というのは、そうそう変わりませんね。
でも、お尻に火が付くまで動かないのはどうかと思うので来年は改善の余地ありだと自覚しています(^^ゞ

来年かい!

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2018 ロスシーズン

Posted by どらみ