中野拓夢よ赤星さんを超えていけ!

ショートとセンターの違いこそあれ中野は赤星2世になれると思う

赤星2世になれると思う、というよりは、なんとしても中野にそうなって欲しい!

最近は解説者として見かけることの多い福本氏ですが

1999年の野村監督時代には現役時代の盗塁術を買われて阪神タイガースの一軍外野守備・走塁コーチを務めていたことがあります。

その福本氏の持論が

福本豊
まず打てるようになれ!でないとレギュラーにはなれん!スタメンで試合に出んと出塁のチャンスもない!
盗塁はそれからや!

というものでした。

そりゃそうだと思います!

おっしゃっていることは少しも間違っていません!

足のスペシャリストなんて言ったって、所詮は他人のふんどしで相撲を取るようなもの。

お呼びがかからなければ試合に出られる保証もないし、走れるチャンスがあったとしても1試合1度きり。

だから、打てるようになることがまず先決!

そうやってレギュラーの座をつかんで、スタメンで試合に数多く出ることで、盗塁するチャンスも増えてくるというものです。

しかし、そうやってバッティング指導ばかりしていたせいか

野村監督からは1年で

野村監督
おまえ、クビね!

と言われたそうですが(笑)

現在の中野拓夢の盗塁数は13個

打席数は184なので

盗塁率としては2019年のルーキーイヤーの近本を上回っています。

ただ、まぁ、残念ながら開幕はベンチスタートだったために、盗塁数では圧倒的に不利です。

しかしそんな悪条件をもろともせず、スタメン出場が定着してからは、果敢に盗塁を仕掛けていって、阪神の勝利に大きく貢献しています!

だ・け・ど

赤星さんの1シーズン最多盗塁記録数(2004年) 64個 という数字を見ると

その数がまだまだ物足りなく見えてしまうので、改めて赤星さんの偉大さがわかります。

盗塁は練習ができない

盗塁だけに限らず、生きた練習というのはやはり一軍の試合の中でしかできないことがたくさんあると思います。

素人の私が言っても説得力のかけらもありませんがw

赤星さんの著書にこう書かれています。

「現役時代、どのような秘密の練習をされたのですか」
 セ・リーグで新人の年から五年連続で盗塁王を獲ったからか、どのような練習をしたのか、その秘密を教えてほしいとよく聞かれることがある。
 しかし、残念ながら、盗塁に関して、リードやスライディングなど、いわゆる技術的な練習はそれほど行っていない。
 練習しないのではなく、練習できないといったほうが正確かもしれない。
 なぜなら盗塁は、そういった技術的な練習をすればできるようになるものではなく、"生き物"だからだ。このコースはこう打つといったような、決まりきったパターンがなく、一つひとつがすべて違う状況で行われる類のものだ。
 虎視眈々と次の塁を狙っている走者、それを阻止すべく素早いモーションで投げる投手、その球を少しでも早く受け、二塁へ矢のような送球をしようと待ち構える捕手。それに盗塁を助けたりチャンスがあれば打とうとして球を待っている打者が絡んでくる。
 この、緊迫した状況の中で盗塁が行われる。
 だから盗塁は練習でうまくなろうと頑張っても難しく、あくまでゲームの中でしか上達しないものなのだ。
 投手や捕手などの相手があってこそのものだから、それらがいない状況で盗塁の練習をしてもほとんど意味がない。実際の試合の中でなければ技術の向上はあり得ないし、鏡の前で走る格好をしてもうまくならない。
 ふだん各チームでされている盗塁の練習といえば、コーチの「ヨーイドン」の合図で一列になって一緒にスタートを切る。やってもやらなくても同じようなスタート練習くらいだ。陸上選手ならば、号砲一発が大事なので、スタートダッシュの練習も必要だろう。
 ただ、盗塁の場合、スタートを切るタイミングというものは、ゲームの中でしか養えない。ゲームに出てはじめて投手のタイミングが理解できて、その後の自分の経験になっていく。(中略)
 事前の練習という意味では、スライディングの技術などは大事だが、「いざ、行くぞ」と真剣モードでやることができるのは試合の場のみであるし、またその空間でやらないとうまくならない。
 足が速くて、ふだんの練習ではいいスタートが切れていても、実際試合になったときには相手がいるので、相手のタイミングに合わせられなければ、いいスタートが切れない。少しでも遅れるとアウトになってしまう。
 だから、あくまでも本番の試合の中でいかに走るチャンスを自分で得て、走る経験を積むことができるかが大事になる。

引用元:頭で走る盗塁論/赤星憲広著

赤星さんもやはり福本氏と同じことを言っていますよね。

盗塁がうまくなりたければ、数多く打席に立って塁に出る。それしか、ない、と。

でも、赤星さんがこれほど多くの盗塁ができたのは、単純に場数を踏んできたから、ではありません。

盗塁をするのに重要な「走る勇気」をもつためにきちんと「準備をする」

自信を持ってスタートを切るには、まずは投手のクセを見抜く。

また投げる時のクセと同様に投球パターンにもクセがある。

一方、投手だけでなく、捕手にもクセがある。

このように、投手と捕手のクセを見抜き、それにデータを組み合わせる。

すると、投手が次に何を投げてくるかが予測でき、勇気をもってスタートを切ることが可能になる。

盗塁は、このように、走る技術そのものよりも相手を研究することで成功率を上げることができる類のものである。

準備である研究と盗塁を行うためのスライディングなどの実際の技術の比率は八対二だと思う。

研究がだとすれば、技術はになる。

今の中野選手がどれぐらい相手の投手や捕手のクセを研究しているのかは、私には知る由もありませんが

試合に出ていなくてもできる研究は

こんなブレイク中にこそ活かされるべきではないかと思うわけです。

赤星ロスに泣いた2009年

鳥谷ロスに泣いた2019年

そんな私の空洞だらけのハートを埋めてくれそうな選手がやっと見つかった!というわけです。

近本選手も大好きですが

背番号53と背番号1のいいとこどりをしている今年の背番号51が気になって仕方がありません!

赤星さんと鳥谷さんを超えていけ!

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Posted by どらみ