18分間の中断を生んだゲーム

ホームベースでのタッチプレーにはコリジョンルールが適用されるようになったり、リクエスト制度が始まったりして、近年はビデオ検証によるアウトorセーフの判定が数多く導入されるようになりました。

しかしコリジョンルールの適用は2016年から、リクエスト制度は2018年からですから、それ以前には、選手や監督、コーチが審判に猛抗議して退場になるケースも目立ちました。

あの温厚そうに見える矢野監督は、意外と退場処分になっていますよね。

怒りをマウンドであからさまにしていた下柳投手が退場0回なのに対して、矢野監督は3回ですから(* ̄ー ̄)v

審判の誤審もここまでくると処分レベルだろう?と思うような判定もありましたよ。

それでも、過去には判定が覆ることがなかったわけですから、抗議も増えるってわけですよね。

2005年9月7日のナゴヤドーム 中日19回戦

首位阪神は2位中日に2ゲーム差に詰め寄られていて、お互いに負けられない試合でした。

2点リードして迎えた9回裏、守っているはずの阪神ナインが一人もグラウンドにいない異常事態がありました。

当時の岡田監督が審判の判定に抗議して、選手を全員ベンチに引き揚げさせていたからです。

何があったのか?当時の記録でプレイバックしてみると・・・

 怒りの原因は、阪神にとって度重なる不可解な判定だった。九回表2死満塁で、関本の右前打で二塁から本塁を突いた中村豊は微妙なタイミングでアウト。今度はその裏、代わったばかりの4番手の久保田が攻められ、無死二、三塁の守り。谷繁の二塁ゴロで三塁走者のアレックスがホーム突入。バックホームでアウトにも見えたが、判定はセーフで1点差。激怒した岡田は選手を引き揚げさせたのだ。

引用:産経WEST

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ショートを守ってた鳥谷さんが若い!(〃ω〃) キャァ♪

あの時の試合のことを著書「オリの中の虎」で岡田さんはこう振り返っていました。

 2点リードしてたんが9回の裏、同点になってしまった。さらに久保田智之が四球を出した。満塁でもうあとがないという場面になるんやけど、歩かした井端弘和のカウントが0-3になったとこでおれは敬遠の指示を出し、もう、ベンチの階段に足を掛けとったわ。4球目投げたときはグラウンドに出とった。
「ここは自分が行かなあかん」
 そう思ったら、体が勝手に動いとった。ふだんおれはマウンドに行かんから、この時が初めてとちゃうかな。マウンドで久保田に、こう言うた。
「打たれたらええ。むちゃくちゃしたれ。こんなんで負けても、おまえのせいやない。責任はおれが取る。むちゃくちゃ投げえ」
 こう言うたというか、次の日の新聞ではおれが、そう言ったことになっとる。そういう意味のことは確かに言うたし、ほんまにサヨナラ負けでもええと思うとった。もちろん責任も取るつもりやった。
 けどほんまは、もうひと言、別のことを言うとるんや。
「ぶつけてもええ」
 ほんまはそう言うた。けど久保田は、ぶつけんかった。ぶつけようと思ったら、ぶつけられんもんよ。次の代打・渡辺博幸、最後のT・ウッズを全部直球で、連続三振。そういうもんよ。野球いうんは・・・。

引用:「オリの中の虎」岡田彰布著35ページ

結果的にこの試合は延長11回に中村豊が決勝本塁打を放ち勝利したことで中日とのゲーム差は3 に広がります。

選手を引き揚げさせて、このままだと没収試合になるところまで来た時に、球団社長がベンチに入ってきて岡田監督に
「なんとか試合だけは、再開してください」と説得したことでも有名ですね。

もしあのまま没収試合になっていたら、阪神が3億円ぐらい弁償せなあかんかったらしいわ。それで社長も必死に説得してたんかなあ。おれも3億円と知ってたら、そら簡単には責任取るとは言えんかったがな。

引用:「オリの中の虎」岡田彰布著37ページ

当時ビデオ検証があれば、ここまで大騒ぎにならず、ファンだってヤキモキせずに済んだかもしれません。
けど、岡田さんの「ことば」で奮起した久保田投手もまた存在しなかったかもしれませんね。

「むちゃくちゃしたれ」

うん

岡田さんらしいことばでしたね。

私も「自分が責任を取る」って言い切りたいですが3億円の弁償となると・・・ちょっとやっぱ・・・無理ですね(笑)

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【あとがき】

岡田さんの著書の中で、真弓監督が選手より早く、甲子園の練習に出て来て、全体練習が始まるまでにグラウンドを走ったり歩いたり、アルプス席の階段のぼりとかするらしい、というのをスポーツ新聞を見て知り、そんなことする時間ある?と不思議がっていました。
「監督の仕事は練習前に終わる」と言っている岡田さんからすると、そんな暇ないやろ?というところです。

またシーズン終盤に他カードの試合がデーゲームであるとわかれば、球場でテレビ観戦する必要がある!と、その日の朝、すぐにマネージャーに電話をかけ、衛星放送のチャンネルが観られるように契約して工事しといてくれ、と指示したそうです。

余談ですが、阪神は毎年シーズン前に甲子園から近い西宮神社に全員で参拝するのが恒例になっていますが、西宮のえべっさんは、商売繁盛の神さんなので、「勝ちますように」じゃなく「儲かりますように」って祈願してるの?!
だから商売が繁盛したら困る人=トレーナーはこの必勝祈願には参加しないのだそうです。
トレーナーの商売が繁盛するということは、けが人が続出するということになるからです。
へぇ知らんかったわ。

面白かったな。

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2018 ロスシーズン

Posted by どらみ