打線にならないただの打撃順だった阪神の先発

先発メンバーの打順

試合ごとに先発メンバーが発表されます。

2016年の途中までは必ずショートのポジションには鳥谷さんがいました。

もうこれは阪神ファンにとって当たり前の光景でした。

そうして彼はフルイニング出場をしてくれるので、シーズンの最後の最後の試合までいつ球場へ観に行っても、常に躍動する姿がそこにありました。

2014年和田豊監督の時、シーズンを2位で通過した阪神は、3位の広島を倒し、1位の巨人をもCSで倒して、なんと日本シリーズに進出しました。
(日本シリーズではソフトバンクに1勝しかできずに敗れましたけどね)

その時のオーダーが、3番鳥谷、4番ゴメス、5番マートンのクリーンアップでした。

福留は多くは6番を任されていました。

お前なんで1番なんや?

翌年の2015年、鳥谷選手の打順は前年までの3番から1番に変更されました。

4番のゴメスと5番のマートンは変わらず、前年まで1番を打つことが多かった西岡が3番に入ることになります。
(14試合目の4/12からは再び鳥谷選手が3番に変わりますが・・・)

この打順変更について岡田氏はこう著書の中で述べています。

 和田豊監督のときに、3番鳥谷、4番ゴメス、5番福留で右を左で挟む格好になって、それは機能していた。日本シリーズまで出たクリーンアップを、何で変えたのかなあ。
 次の年にいきなり鳥谷を1番にしただろう? わたしは鳥谷に言ったんよ、「お前なんで1番なんや?」。
 そしたら本人は、「分かりません」って言ってたな。
 鳥谷が3番だからゴメスは打てていた。ゴメスが打点王を取っているのに、鳥谷を1番にしたらゴメスが打てないようになる。
 打順というのはそういうものよ。なんで打点王を取った4番をサポートしていた3番を、1番に変えるんだろう。
 わたしにもわからなかった。そんなことをする必要はない。あそこから鳥谷もおかしくなった。打順は簡単に変えるもんじゃない。大事なものだ。
 選手にはそれぞれの役割分担がある。それをシーズン前に伝えてやらないといけない。2番でもいろんなタイプがいる。本人がそこまで理解して、動かさんとアカン。
 わたしのときは2番に鳥谷を置いて優勝した。バントさせるんじゃなくて、打たせることを基本にした。徹底したらいい。ヤクルトが優勝したときは川端慎吾が2番で、バントをしない2番として機能した。役割分担だから、徹底していたらそれでいいのよ。

引用元:「金本・阪神 猛虎復活の処方箋」岡田彰布著148ページ

[amazonjs asin=”4800267560″ locale=”JP” title=”金本・阪神 猛虎復活の処方箋 (宝島社新書)”]

2018年の阪神の打順は「日替わり」は大げさだけど、印象的には「毎日違うメンバーがいろんな打順で並んでいた」という印象を受けました。

それもこれも、4番でホームランを打ってくれる予定だったロサリオが全然打てないという大いなる誤算があったから、だろうとは思いますが。

6月に入ってロサリオを完全に諦めてからは、3番福留、4番糸井、5番中谷というクリーンアップが多くなりました。

その間も鳥谷さんは6番だったり7番だったり、もちろんスタメン落ちもあり。

理由? もちろん「知りません!」って(笑)

両打ち?

大和選手が2017年からスイッチヒッターの練習を初めて、シーズン中にも左打席に立つシーンがありましたが、元々は右打者だった大和選手ですので、右投手の時に左打席に入ったからといって、ヒットが打てるようになったという印象はあまりありませんでしたね。

阪神にいては、何か突拍子もないことでもして変わらないことには(金本監督にはベテランは)レギュラーで使ってもらえない、という危機感があったからやったんでしょうかね。

その実、DeNAに移籍した今年の4月にはスイッチヒッターは辞めてしまい、右打席だけになりました。

阪神には「両打ち」の選手が二人いますね。今年までは西岡選手もそうでした。

足の速さが自慢の熊谷選手と植田海選手です。

両選手とも右投げの選手なので、本職は右打者なはずです。

植田海選手の今年の左右別の打撃成績では左打席(右投手)が.171 に対して、右打席(左投手)が.218 です。

一塁ベースに近い左打席に入るのは、ただただ三遊間に流し打ちをして内野安打を勝ち取りたいから、としか思えません。

熊谷選手の成績は打席数が少なすぎるためにあまり参考になりませんでした。

岡田元監督いわく

もともと打てている選手が、更に武器を増やすためにスイッチをやるわけで、打てていないのにやっても打てるようにはならん。

のだそうです(笑)

大和選手の右打席専念は良かったのではないでしょうか。

ところで、ドラフト1位の近本選手は社会人出身の外野手で左投げ打ち(また左打者が多くなったな・・・)の選手です。

高卒じゃないので、即戦力として期待してのドラ1であることは言うまでもありません。

7年前の2011年に大卒のドラ1で入団した伊藤隼太選手(右投/左打)も、なんとか今年はずっと一軍に籍を置きましたが、代打での起用が多かったのは否めません。

7年やって外野のレギュラーポジションを奪えていない、ということは・・・ですよね。

熾烈な外野のポジション争い・・・

さて、開幕では誰が守っているのでしょうね。楽しみです!

eye_catch_15793

logo 阪神タイガースブログランキングに参加しています。

あとがき

2016年5月21日の試合から鳥谷選手が8番を打たされるようになったことについては、岡田元監督のみならず、あの野村克也氏も言及しています。

 金本監督が「超変革」のキーマンとして鳥谷敬を「おまえが変わらないと、チームが変わらない」と指名したそうだが、7月17日時点で打率2割3分5厘、6本塁打、27打点とプロ入り13年間で最も苦しんでいる。
 打撃不振に陥り、5月21日からの5試合はついに8番を打たされたこともあった。これは金本がよくない。自己中心的な発想で、監督の自己中といっていい。チームのこと、選手のこと、人のことを考えていない典型だ。
 開幕の6番から始まり、2、1、3、5、7番を打たされ、8番になった前日の5月20日は3番だった。
 鳥谷のような毎年安定した成績を残している選手は計算ができ、開幕から多少出遅れても調子を上げてくる。ところが、あれだけコロコロ打順を変えられては「おれは監督に信用されていないんだな」と思い、なかなかペースがつかめない。
 責任感、使命感が選手の力を伸ばす。鳥谷をキーマンとして指名したのなら、貫かなければいけない。

引用:「由伸・巨人と金本・阪神 崩壊の内幕」野村克也著

[amazonjs asin=”4800257026″ locale=”JP” title=”由伸・巨人と金本・阪神 崩壊の内幕 (宝島社新書)”]

今さら終わった時代の話をしても感はありますけどね。

元監督の話を聞くと納得できて、来年からの野球がまた楽しめるのではないかな、と前向きにとらえるようにしています。

野村氏は金本元監督のことを「星野監督タイプ」と評していました。

喜怒哀楽を態度にハッキリ表わすタイプ、と感じているみたいです。

腹が立つと、よくベンチの椅子を蹴っていた星野監督と共通したところがある、ということみたいです。(笑)

岡田さんや野村さんはいかなる時も慌てず騒がずタイプですよね。(両人は監督はそうでなきゃダメと言っています)

さて、矢野さんはどんなタイプの監督になるのでしょうか( ̄∇+ ̄)v

今日も応援ありがとう~! にほんブログ村 野球ブログ 阪神タイガースへ
にほんブログ村

2018 ロスシーズン

Posted by どらみ